日本社会医学会 2005-1号 2005年11月15日発行
第47回日本社会医学会総会 ご案内(第一報)
シンポジストと一般演題を公募します。ご応募下さい。
メインテーマ:『歴史の教訓を学びつつ、今日の社会医学の課題を探る』
日時:2006年7月22日(土)13時〜23日(日)17時
開催場所:徳島市(徳島県立青少年センター)
開催日程:
第1日特別講演:「医学史の教訓」元中京女子大教授 神谷昭典 先生
特別報告: (現在企画内容検討中)
シンポジウム:『国民が期待する良質の医療とは何か?』
自由集会: (3会場を設けます)
第2日 総会・一般口演
理事会・評議員会、および総会日程:
理事会:7月22日午前9時30分〜10時30分 第2会場
評議員会:7月22日午前11時〜12時 場所:第2会場
総会:7月23日午後1時〜2時 場所‥第1会場
演題募集要項:
以下について広く演題を募集致します
シンポジウム『国民が期待する良質の医療とは何か?』
一般演題 (分野別)
(1)産業衛生・労働者の健康問題
(2)環境問題・公害・薬害
(3)一般医療・老人医療・介護保険・障害者問題
(4)公衆衛生の課題・ホームレス・学校保健・他
演題受付・締め切り:2006年5月1日〜6月15日必着
演題提出条件:非会員の演題発表も歓迎します
演題提出方法:
(1)シンポジウムへの応募はA4 2ページ、一般演題への応募はA4 1ページ
(2)冒頭にタイトル、演者氏名、共同研究者名、所属
(3)文字サイズはタイトル:12ポイント、本文:10ポイント。
文字間隔・段数は規定致しません。図表の挿入は可とします
(4)シンポジウム・一般演題とも末尾に連絡先をご記入ください。
演題送付先: E-mail n_toibana@nifty.com
(メール以外の場合は本部事務局へ。
〒464-8601 名古屋市千種区不老町名大情報連携基盤センター宮尾研気付 社会医学会 FAX: 052-789-4363)
※ 演題応募者が多数の場合は企画運営委員会にて採否の選考をさせて頂きます。
発表方法:講演 15分、討論 5分
プロジェクターを使用する場合は全てパワーポイント(Windows)とします。(当日口演の1時間前にCDかUSBフラッシュメモリを持参してください)資料配布をご希望の方は各自でご準備下さい。
宿泊および観光案内: 事務局では宿泊についてのご案内を承りません。
市内中心部にある阿波踊り会館で「阿波踊り」を楽しむことができます。
第47回 日本社会医学会総会 企画運営委員長 樋端規邦 学会事務局:779-3223 徳島県名西郡石井町高川原2155 健生石井病院内 TEL 088-674-0287 FAX 088-674-9730
第46回日本社会医学会総会の御報告
2005.11.9企画運営委員会
仙台錦町診療所・産業医学センター 広瀬俊雄
§ 学会の概要
2005年6月24日(金)〜26日(日)に仙台市(宮城婦人会館&宮城県民会館)にてメインテーマ「次世代に健康と健康で暮らせる社会をどうしたら伝えられるか」の元開催された。参加者は、県外85名(会員50名、非会員35名)地元60名(実行委員含む)、前日の鼎談70名(鼎談のみ35名)であった。
§主な企画について
※鼎談:「社会医学とはどういうものか・どう広げるか」というテーマで6月24日夜に、司会広瀬俊雄、演者上畑鉄之丞理事長、彦坂直道宮城厚生福祉会理事長で行なわれた。会場に10個のテーブルを用意し下記の懇親会を兼ねてりラックスした雰囲気で進行出来、75名という参加、特に地元の参加者が多く、社会医学に関しての理解が進んだとの評価が多く寄せられた。
※前夜祭懇親(鼎談と併行して)民族歌舞団ほうねん座、安達理恵サックス演奏
※特別講演 座長広瀬俊雄にて、首都大学東京大学院星旦二教授より「新しい健康と多様な健康規定要因」のテーマでお話戴いた。独自の調査や洞察力で高度に発達した我が国で健康障害や労災・職業病、過労死・過労自殺が増えている背景をするどく指摘した。健康を確保するのに医学・医療の果たしてきた、果たし得る割合は極めて低いと強調し、もっと総合的な取り組み(それが社会医学・社会学の役割)が不可欠と述べた。医師以外から医師は「貢献度低し」にどう考えているかの議論をして欲しかった、との意見が実行委員会で出された。
※テーマ別分科会について
T「社会的困難者の健康」:座長は福地保馬、仁平将氏、特別報告は西郡光明前宮城教育大学教授から。一般口演は8演題。その全てが「ホームレス」に関するものであった。後述の自由集会を含めて長時間の質疑・討論が出来、有意義であったとの感想が多かった。
U「世代をつなぐ健康づくり」:座長は、阿部真雄、阿部潔氏、特別報告刈田啓史郎名誉会長。一般口演は6演題。今回の学会の主題に関する分科会で、全体討議も出来、有意義であったとの声が多かった。
V「環境問題」:座長は田村昭彦、辻順子氏、特別報告は角田和彦医師。一般口演は8演題。薬害、公害に関して積極的な活動報告が多く実り多い場になったとの声が寄せられた。しかし、発表時間を超える方が多く、最後に想定していた「全体討論時間」が無くなった。共通の認識を得る討論が出来なかったには残念である。
W「過労死・過重労働」:座長は長谷川吉則、小笠原卓、特別報告=土井浩之弁護士であった。一般演題は4演題。現在最も注目されるテーマにして事務局発表を入れて4題というのは意外であった。これだけしかないのでしっかり全体討論が可能と想定していたが、突然第二特別報告の時間を大幅に増やされ結局時間オーバーしてもほとんど討論時間が無くなったのはおかしい、という厳しい批判が実行委員会で出された。
※自由集会
(1)「予防接種問題」代表者:和気正芳
(2)「ホームレス者の健康支援」
代表者:黒田研二
(3)「自殺予防」代表者:上畑鉄之丞
※会計報告(百円以下四捨五入);詳しくは事務局、次回開催地に報告。
収入:学会より(45万円)参加費(24.8万円)鼎談参加費(2.9万円)計72.7万円
支出:会場費(21.3万円)抄録集(10万円)謝礼(22.1万円)事務局費(6.3万円)前年度参加費(12.4万) 収支:残金4644円
※プレ企画:第1回 2004年11月30日「60年前中国東北地方で日本人医師・医学者によって行なわれた生体実験について」講師;刈田啓史郎氏(10名参加)
第2回 2005年2月23日「社会医学からみた医療」講師;広瀬俊雄(20名)
第3回 2005年4月13日「児童虐待問題について考える」講師;岩倉政城氏(東北大学歯学部、新医協)、花島伸行(弁護士)氏(40名)
※全体的総括・意見
(1)初めて宮城で開催され現地には多大な影響を与えてくれた。
(2)鼎談は有意義であった。スライド、パワーポイントが無くても理解が進む企画が出来ることを知ることができた。
(3)準備・当日多くのスタッフ(多くは宮城民医連職員)が関わって成功出来た。要員も出来る事務を会場内で行い聴くことが出来るようにしたことは良かった。
(4)第1分科会が、締め切り前で12程集まり、少ない分科会のみ追加募集したら、又第1分科会にも応募があった。もう何とも収まらないので「遠慮願うか(自主的に数演題取り消された方々がいましたが)、結果を変えず考察の主眼を変えて別分化会を勧めたら」募集期限を越えての応募者にも関わらず抗議された。分科会形式での演題調整の困難さが身に染みた。
(5)発表要項を送ってあるが、全く無視される方がいる。1度でも事前に読んでみれば制限時間を越すことは明らかなはず。時間等の発表規則の遵守を学会として進めて欲しい。
(6)本学会の趣旨・特徴から、新しい参加者にも理解できる配慮や十分な討論を通じての理解・合意が出来るような工夫・努力をして欲しい。
名誉会員が推薦されました
原田正純 先生 九州
高田勢介 先生 関東
工藤嘉矩 先生 関東
日高隆三 先生 近畿
母里啓子 先生 関東
会費の納入をお願いします
同封された郵便振替(00920-6-182953日本社会医学会)の用紙で、2005年度分会費と未納分を、納入してください。2006年度分の前納も歓迎です。日付の記入のない部分が未納分です。
また、銀行振込(名古屋銀行 本店営業部普3761624 日本社会医学会)もあります。銀行の場合、口座名が会員名と異なるならば、その旨FAX(052-789-4363)やメールでご連絡ください。
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編集委員長 山田裕一
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u1yamada@kanazawa-med.ac.jp
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なお、電子ファイルと同時に、A4紙に書かれた原稿1部(図、表を含む)を、「社会医学研究投稿原稿在中」と明記し、郵便にて下記に送付してください。
山田裕一編集委員長 〒921-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1 金沢医科大学社会環境保健医学(衛生学) |