日本社会医学会
社会医学会レター
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
社会医学会レター
日本社会医学会 2009-3号 2010年6月25日発行
事務局

〒464-8601 名古屋市千種区不老町
 名古屋大学情報連携基盤センター 宮尾研究室
 Tel/FAX: 052-789-4363 mmiyao@med.nagoya-u.ac.jp

目次 ・第51回日本社会医学会総会 ご案内(第3報)
・社会医学研究 第27巻2号(2010)が刊行されました。
・日本社会医学会の第4期役員(評議員・理事・理事長)選挙がおこなわれました。
・今秋、社会医学研究第28巻1号が発行されます
・会費の納入をお願いします。
・社会医学会レターへの感想、意見、投稿を

第51回日本社会医学会総会ご案内(第3報)

メインテーマ:<貧困と社会医学:時代の変換点にたって>
企画運営委員長 三戸 秀樹(関西福祉科学大学)
総会日時:2010年7月3日(土)〜4日(日)
開催場所:関西福祉科学大学 大阪府柏原市旭ヶ丘3-11-1
会場のご案内

第51回日本社会医学会総会 プログラム(2010年)


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社会医学研究 第27巻2号(2010)が刊行されました。

 このレターが到着するころに、「社会医学研究」第27号2号が、発行されます。大阪の第51回総会の場で、配布いたします。
総会に参加できない会員には、直後に郵送されます。
原著6編の力のこもった論文です。まもなく日本社会医学会のホームページからも読めるようになります。
  1. 中高年期におけるストレス対処能力(SOC)と健康関連習慣の関連 高阪悠、他
  2. 受療行動からみた二次医療圏の問題と限界−愛知県における小児科と産婦人科を中心に 勝山貴美子、他
  3. 保育施設におけるノロウイルス集団発生予防システムの構築とその検証 谷口力夫、他
  4. 深夜の繁華街における虞犯少年の社会医学的研究 田中勤
  5. 都市在宅高齢者における等価収入と幸福感・生活満足感・主観的健康感の構造分析 坊迫吉倫、他
  6. 高齢者福祉施設における利用者のリスクとリスク要因の調査研究 堀米史一、他
第27巻2号の編集後記から
 みなさま、日本社会医学会の機関誌「社会医学研究」第27巻2号に掲載された質の高い原著論文をご覧ください。
 高阪らは、中高年期における、SOCと健康関連習慣の関連性を検討し、SOC得点の高い人は、食事や運動に関して良い健康習慣を行っているともに、SOC得点の高い人が摂りやすいストレス対処方略と、摂りにくいストレス対処方略を明らかにしています。
 勝山らは、小児科、産婦人科を中心とする二次医療圏内の受療割合を通じて地域医療の再生の要因を解析し、二次医療圏の区分の画定は必ずしも適切でなく、重複する地域が存在することを配慮した生活診療圏として計画を策定する意義を提案しています。
 谷口らは、5年間にわたり実践してきた保育施設における新たなノロウイルス(NV)集団発生防止対策を示し、保育園44園におけるNV集団発生を15事例から2事例へと減少させ、関係者の感染症予防への意識と行動の変化が寄与したと報告しています。
 田中は、2007年より2年間、週末の繁華街街頭において少年たちに対して聞き取り調査を行い、著しく健康を脅かされていると思われる深刻なケースについて検討し、家庭、学校に居場所がない子どもはつながりを求め、深夜の繁華街に出てくることで、違法風俗店や薬物などのブラック・マーケットとのつながりが築かれること、児童虐待を受けている者も認められとともに、親権・監護権者や教師との関係が良好な子どもにも虞犯傾向は認められることを報告しています。
 坊迫らは、65歳以上4,779名を対象として、教育歴、収入、主観的指標として幸福感,生活満足感,主観的健康感の関連を構造的に分析し、『生活満足感』と『幸福感』では、『生活満足感』の方が『幸福感』に比べ『等価収入』との関連が大きかったと報告しています。
 堀米らは、ヒヤリ・ハット、介護事故の発生要因の分析として、施設利用者入所者407名を対象に調査を行い、「性別」、「年齢」、「介護度」、「第一発見者」、「介護中の事故」、「報告者の職種」という属性ではヒヤリ・ハット数から事故数を予測することができたことを報告しています。
 いずれの論文も、人が豊かに生きるための社会的なしくみづくりに活用できる意義ある論文ではないかと思います。
 今回は、念願でありました年間二号の学会誌発行が2年連続で実現しました。多くの皆さまからの投稿に心からの感謝を申し上げます。また、ご多忙中にもかかわらず、査読いただきました先生方には心より感謝いたします。また、全てのプロセスにおいて、宮尾先生には多大なるご支援をいただきました。心より感謝いたします。
 今後は、各号の投稿論文の中から、優れた二編について、英文原著論文として翻訳してウエブに提載し、世界に発信できることが、理事会で確定しました。すばらしいことだと思います。
 今後とも、会員の皆さまから、健康課題を社会医学的に捉えた、意義のある質の高い論文が投稿されますことを心より期待しています。引き続きよろしくお願いします。

社会医学研究・編集長 星 旦二

日本社会医学会の第4期役員(評議員・理事・理事長)選挙がおこなわれました。

第4期評議員 選挙結果     2010年6月10日

選挙管理委員会 委員長 田村昭彦


1)2010年4月10日に開催された日本社会学会理事会において、選挙管理委員に田村昭彦、野田浩夫、舟越光彦を選任し、田村昭彦が選挙管理委員長となった。
2)2010年5月20日、評議員選挙を公示した。当初締め切りを2010年6月4日としたが、投票用紙の配送が遅れた地域が一部認められたため6月7日消印までを有効とする連絡を行った。
3)6月10日9:30〜16:30九州社会医学研究所において、開票作業を行った。
4)投票総数は126通、有効投票は124通であった。前回の102通より投票数増加があった。
5)別紙の通り得票上位40名を当選者とする。各地域最低4名の評議員が選出された。

第4期理事 選挙結果       2010年6月21日

選挙管理委員会 委員長 田村昭彦

1)6月10日、第4期評議員の当選者を確定させ、引き続き6月11日告示、18日締め切り(消印有効)にて、第4期理事選挙を行った。
2)同時に評議員への就任同意書を送付し、就任に同意しない会員に関しては、理事選挙への投票を行わないように追記した。
3)6月21日16:30より九州社会医学研究所において、開票作業を行った。
4)投票総数は30通、有効投票は30通であった。
5)上畑鉄之丞会員からは、選挙管理委員会に理事への就任辞退の申し入れがあったため、当選者からは除外した。
6)開票結果は別紙の通りである。9位の同数得票者が5名となったため、選挙管理委員会で抽選を行い別紙の通り10名を当選者とする。
新理事:
黒田研二、垰田和史、田村昭彦、波川京子、西山勝夫、原田規章、星旦二、宮尾克、山崎喜比古、山田裕一
新評議員:
莇也寸志、阿部真雄、天笠崇、色部祐、上畑鉄之丞、逢坂隆子、片平洌彦、亀岡照子、岸玲子、北原照代、小橋元、榊原久孝、佐藤修二、志渡晃一、関谷栄子、高鳥毛敏雄、千田忠男、津村智恵子、樋端規邦、二木立、仁平将、服部真、久永直見、平田衛、広瀬俊雄、福地保馬、舟越光彦、三戸秀樹、山本民子、若葉金三

理事長:理事の中で互選し、総会までに決定されます。

今秋、社会医学研究第28巻1号が発行されます

年2回発行の「社会医学研究」に、すぐに投稿しましょう
 このレターが届くころに、社会医学研究第27巻2号が発行され、総会で配布されます。2010年度は、年末の12月までに、1号発行します。査読のしっかりした学術雑誌、掲載へ向け前向きに査読される雑誌、社会医学研究に、ぜひ論文を投稿しましょう。
投稿先:星 旦二 編集委員長 メール:star@onyx.dti.ne.jp
http://ergo.itc.nagoya-u.ac.jp/shakai-igakukai/ に投稿規程などが書いてあります。バックナンバーも読めます。

会費の納入をお願いします。

 同封された郵便振替(00920-6-182953日本社会医学会)の用紙で、2007年度と2008年度分、2009年度分会費、未納分を、納入してください。日付の記入のない部分が未納分です。
 また、銀行振込(名古屋銀行 本店営業部普3761624 日本社会医学会)もあります。銀行の場合、口座名が会員名と異なるならば、その旨FAX(052-789-4363)やメールでご連絡ください。

社会医学会レターへの感想、意見、投稿を

 2009年度第2号(2010年3月発行)はいかがでしたか。会員の皆さまの投稿をお願いします。
 本レターに関するご意見、質問をお寄せください。事務局(長谷川・棚橋)
 お問い合わせは、mmiyao@med.nagoya-u.ac.jp

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